1998年にワーゲンが1台しか入らない家賃38000円のシャッター付きの貸ガレージでスタートしてから、昨日で丸25年が経ちました。当初は金も物も車も無く、さらに技術や知識や満足な設備も全然無く、とりあえずでスタートしちゃったのが実際の話ですが、若さとやる気と勢いと根拠の無い自信だけは有りました。
逆に何もないから失うものも無く、ある意味無敵という状態でオラオラでしたが、若い異端児というのは先住者に煙たがられるのが普通な話です。当時の業界の先輩方的にはかなり迷惑な存在で、軽く総スカン状態にもなりましたが、危機感も全く無くて深く考えることもなく、なんとなく全方向に嚙みついたりしていました。今となっては少しだけですが申し訳ございませんでしたと思っています。
そんな技術や知識や満足な設備も無いオラオラでチンピラみたいな見た目なのに、若くて無知でオシャレな常連客が沢山付いてくれて仕事に困ることはありませんでした。もちろん客のレベルも低く、若くて金も無いのでビジネスとしてはかなりの低レベルでしたが、客はほぼ20代みたいな良い時代でした。
そのガレージで5年半やっていましたが、水道無し・電話無し・ネット環境無し、電気は100Vの10Aだった日々の後の移転は最高で、引っ越しも皆が手伝ってくれました。当時は常連客で集まったり遊んだりが普通だったし、普通に店は若い連中の溜り場になっていて、常に誰かしら来ていて仲間チームみたいな雰囲気は楽しい日々でしたよ。
当時はVWが7台入庫出来ました(今はゼロ)。休みは取らずに毎日ツナギ来てワーゲンと戯れていましたが、ここ5年はハサミ以上の工具は持たないようにしています。
今は完全にパーツ屋になり、周りに3つの倉庫を増やしましたが、更に群馬店、そして群馬新倉庫を得ました。次は東京の移転ですが、年齢的にもラストの移転の可能性が高いので、慎重に行きたいと思っています。
ワーゲンの仕事という好きなことをやって人の3倍は働いてきた自負はありますが、この25年間は仕事をしているという感覚では無く、未だに毎日遊んでいるみたいな感覚でいます。10代の頃はとにかく働きたくない人間だったのに、自分で始めてからは超ワーカホリックで、逆にこれ以外に楽しいと思えることがあまり無く、だからこそ人生とは面白いもんだと感じますよ。