2015年に書いたネタなんですが、ドイツの部品屋の倉庫で見たレリーズシャフトの純正NOSです。見ただけで得てはいません。
1970年までのベアリングを使うシャフトですが、シャフト径が太いタイプです。そんな組み合わせのは無いという認識だったので、その時は謎のパーツだったんですが、先日問い合わせを受けた業者さんの所にこのタイプが付いたビートルが入庫していたそうです。ドイツでこのシャフトを見てなかったら、そんなの無いですね、おかしいですねって話になっていたのかと。
このシャフトのパーツナンバーは分かっていても、今有る純正のパーツリストには出ていませんでした。こういう話は他にもあるんだと思います。
結局、現場で向き合ったり、時にハマったりして、そこから色々調べたり出来る経験をしないと得れない知識が膨大にあります。だから全てを知っている人なんて世界中で誰も会ったことがありません。そして自分もコレだけやっていても、未だに毎日のように何かしら知識を得たり、話が繋がっていったりしています。
ワーゲンのメカニカルな話、ディテールの話等々、各ショップさんのメカニックが持っているそれぞれの経験値と知識は、一人でどんなに頑張っても全ては得るとこまでは行けず、専門のプロとして食ってんのにそんなことも知らねぇの?なんて話はいくらでもあります。それは普通に当たり前の話です(もちろん自分も含めて)。でもそれぞれ持っている経験値と知識をショップ同士で共有出来れば、自分のレベルもお客への貢献度も上がり、現場的にもラクになって良い話だと思うんですが、あまり無いのが現状だと感じます。
なんで、もう恥も外聞もどうでもよくて、その共有出来る引き出しを増やした方が限られた残り時間を有効に使ますねと思いますよ。
まぁ、性格に癖が強かったり、虚栄心が強かったりすると難しい話なんで。