パーツの話シリーズの続きです。現在ディーラー等で入手出来る空冷VW用パーツは殆ど無く、新しいモデルとの共用パーツ等のネジとかはまだ買えたりします。VW社に有るそれ以前の純正パーツの残りは、車体の生産終了から13年以上経った車体のパーツを専門に扱うVW社の中の部門の「クラシックパーツ」で扱っています。
実際にドイツのクラシックパーツ本社を訪れ、過去に訪れた世界中のウェアハウスの中でも最大規模なウェアハウスにも2回行ってきました。ただ、クラシックパーツのページを見ると空冷のパーツも沢山出ていますが、実際にはジャーマン純正パーツはもうあまり残っていません。さすがに生産終了から40年以上経っているんで当たり前ですね。
彼らのページには空冷用パーツも沢山出ていますが、それらの大部分が普通に流通しているアフターマーケットパーツと同じ物で、純正パーツ(ジャーマン純正だけではなく、ブラジル・メキシコ純正を含む)ではありません。簡単にいうとクラシックパーツから純正だと思って取り寄せたクラシックパーツの袋入りのパーツがWOLFSBURG WEST製のパーツだったりするわけです。その辺の話は難しいんですが、ウチはディストリビューターなんで発注前にそれが純正なのか社外なのかが分かるんで、社外を受け取らないように注意しています。当たり前ですが、WOLFSBURG WESTのパーツはWOLFSBURG WESTから取らないと高くなってしまって効率悪いんで。
それとは別にクラシックパーツ側で当時の型を使ったり、新しくモールドを作ってリプロダクトもしていますが、出ている種類はほんの少しです。これらのパーツは純正ですが、当時物のNOSではありません。
とにかくVW社自らが古いモデルのオーナーにこともちゃんと気にしてくれているのは大変心強いですね。