2018-02-04
パーツの話②(ドイツ本国純正のNOS)

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新しいリプロパーツがアフターマーケットパーツ会社からどんどんリリースされていますが、時代や技術は進化しているのにも関わらず、未だにドイツ製造当時の純正パーツを上回る質の物が殆ど無いのが現状なVWパーツ市場なんですが、結局VW社が一流パーツ会社と共にコストと手間をかけて開発・設計・テストして出てきたパーツを、全くVW社と関係ない小さい会社がコピーした所で同じ物は出来ないんですね。純正のオリジナルパーツのサンプルを元に(時に中古)、東南アジアや南米の無名会社で作られてロクにテストもされずにマーケットに流されてしまうパーツが普通に売られているのが現状です。以前、中国の製造会社と少しやり取りした時の話ですが、サンプルを渡せばなんでもコピーできる、でも現車に付けてのテストはしないって話でした。まぁ、中国では空冷VWが売られて無かったんで車が無いんです。当たり前ですね。

で、質の話です。長い間作業現場にいると、リプロのアフターマーケットパーツよりも純正の中古の方が良いなんてシチュエーションがザラにあり、ゴミは取り付けの難易度が時に比べ物にならないくらい大変です。ゴミを3時間かけて取り付けするトライをし、結局上手くいかなくて結局純正を入手して使ったら10分で取り付け終了、しかも完璧なんて話はホント時間と手間の無駄でしかありません。しかも、ゴミを使って時間の無駄をされた分の時間工賃分を請求されたら嬉しくないすね。さらにリプロ品の信用性・耐久性は博打状態です(もちろん使えるのも沢山あります)。

NOSパーツはNEW OLD STOCKの略なんですが、空冷VW用のNOSは基本的にディーラーではすでに入手できず、「使われずに残ってるドイツ製造当時物の純正パーツを世界のどこかの誰かが持っている」というだけのパーツです。海外では人によっては純正だろうと社外だろうと古いパッケージや箱に入ってれば、それが古い台湾製造の社外品ゴミであってもNOSをいう呼び方をしたりしますが、日本ではドイツ製造当時の純正パーツ、純正アクセサリー、又は同年代製造のOEMメーカーの製造パーツをそう呼ぶのが一般的です。

物は減ってくだけなんで、特にここ数年で世界的にレアになってきていて、値段はどんどん上がっています。最初は純正アクセサリーや外装・内装部品だけでしたが、今はメカニカルパーツもどんどん上がっていて、海外の各所を訪れていますが持っているところの売り渋りも多いです。行った人はわかると思いますが、ヨーロッパのイベントではどのブースのテーブルの上にもNOSが置いてある感じですが、とにかく高いです。2015年に訪れた時には値段が自分のイメージ(商売としての日本のマーケットでの価格)とかけ離れていたんで殆ど何も買えませんでした。ヨーロピアンバグインではNOSパーツがゴロゴロあり、日数も3日間もあったのにTシャツ買って終わりでした。2年後の2017年は頭を切り替えて高くてもガンガン買うようにしました。イメージとして予算があるオーナーさんからの頼まれ物は買えますが、在庫として買っておくとなるとちょっとキビしい感じです。

続く

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